木管楽器のいろいろ

フルート

きらりと輝くような音を出す横笛。現在は金属製が多いのですが、昔は木で作られたためフルートは木管楽器に属します。他の木管楽器はリードを使ってその振動をもとに音を出す仕組みですが、フルートは直接、歌口に息を吹き込んで音を出します。

フルートの仲間で、30センチ程の小さい横笛。高くきらびやかな音色を出します。

演奏会で一番最初に音を出す楽器。演奏前に必ず行われるチューニングは、オーボエのラの音に合わせてます。大昔、人間が植物の茎を吹いて音を出していたものが縦笛に発展し、オーボエの原型になったといわれます。ダブルリード（リードを上下2枚に重ねた物）を通して、芯のある哀愁に満ちた音色を出します。

オーボエの仲間。オーボエより少し大きくて先端が膨らんだ形です。低めで独特の音色を持つこの楽器は、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』の第2楽章（通称『家路より』のメロディー）でよく知られています。

「パパからもらったクラリネット♪」の歌でお馴染みの楽器。時に軽快に、時にまったりと柔らかく美しい音色を奏でます。形はオーボエと似ていますが、音色も構造も異なります。葦を削って作られた一枚のリードを通じて、広い音域の音を弱音から強音まで自由に出します。

煙突のようにユーモラスな形の管から、暖かくて優しく包み込むような音色を出す楽器。二本の太い管をU字型に曲げて作られています。全長が1.5メートルもあるこの楽器を手で持って演奏するのは大変なので、奏者は首からひもをぶら下げ、それに吊ってファゴットを吹きます。